親元を離れて働く若い人達のために設けられている社員寮や学生寮などの施設を管理し、住んでいる寮生が仕事や勉強を快適に続けていく手助けをするのが、寄宿舎・寮管理人の仕事です。仕事は朝起きてから夜寝るまで続くため、自宅から通う管理人の場合は、一般的に２４時間の交代制で働きます。また、住み込みで働く管理人もいます。

　寮生の食費の支払いなどの日常的な事務作業は、管理室で行います。また、一日に数回は施設内を巡回して、設備の維持や防犯に対しても管理しています。さらに、日頃から積極的に寮生に話しかけて寮生一人一人の性格を把握し、普段と様子が違う寮生には必要に応じてアドバイスするなどの気配りも大切です。そして、寮生がプライベートなことなどの問題で相談に来た場合には、今までの人生経験を活かし、親身になって対応します。

　寮によっては、管理人が寮生の食事を作る所もあります。栄養面はもちろん、温かくて美味しい食事を出すことを心がけます。宅配便などが届いた場合には、寮生の代わりに受け取ります。多くの場合、施設内の清掃は専門の業者が行いますが、管理人も空き部屋の掃除をするなど、施設の衛生面を保つように努めます。

　また、寮の周辺の掃除をするなど、寮のある地区に対しても様々なことをしています。