あんまマッサージ指圧師は、人の体の色々な部分を押したり揉んだりして刺激を与え、疲れ、リハビリに励む人を助ける仕事です。

　「あんま」「マッサージ」「指圧」はそれぞれ独自の歴史を持つ技術ですが、共通点が多く「あんまマッサージ指圧師」として一つの資格にまとめられ、資格を持たずに料金を取って仕事をすることは、法律で禁じられています。

　「あんま」は中国で生まれた技術で、健康の保持増進を図り、「マッサージ」は西洋で生まれ、手のひらを皮膚に密着させて血液の循環を促し、「指圧」は日本古来のもので、ツボを押し患部の凝りや疲れを取り除きます。

　病院や診療所に勤務したり、ホテルや旅館へ出向いて仕事をします。そして経験を積み、自分で診療所を開業する人もいます。あんま、マッサージ、指圧、を行うことを「施術」といい、主に手のひらや指を使って患部の血液の循環を促し、痛みを和らげるようにします。

　他の病気にかかっている患者も多く訪れるので、幅広い医療知識が必要で、日頃の勉強会も大事な仕事です。

　この仕事には、昔から多くの視覚障害者も従事していて、視覚障害者の職場として大きな役割を担っています。また、従事者の多くが「はり師」「灸師」の別の資格を持ち、必要に応じてそれらの施術も行います。

　従来、お年寄りが受けるものと思われがちでしたが、最近は若者も多く利用するようになり、現代人にとって、あんまマッサージ指圧師の存在は欠かせないものです。