会社などで使われているコンピュータシステムが、いつも順調に動くように、お客（ユーザー）のもとを巡回訪問や常駐して、システムのハードウエア（機器）を保守・修理する技術者が、カスタマーエンジニアです。

　カスタマーエンジニアは、一般的に、コンピュータのメーカーや保守サービス会社などで働いています。

　カスタマーエンジニアは、予防保守、現地調整、故障修復に携わります。

　まず、予防保守では、診断プログラムなどを使って、定期的にコンピュータシステムを点検して、故障を未然に防ぎます。コンピュータの稼働状態を記録したデータを分析し、異常箇所を発見することで、故障を予想して、対処します。また、機器の清掃や油さし、部品の交換などをします。

　次に、現地調整では、ユーザーが新しい装置を導入したときに、設置する場所や配線などを指示し、ソフトウエアを担当するシステムエンジニアとともに、システム全体をユーザーがすぐ使える状態にします。

　そして、故障修復では、突然の故障に対応し、診断プログラムやメンテナンスマニュアルを使って、故障原因を発見し、不良部品の交換や調整をします。一刻も早い修復が求められるため、的確な判断力と専門的な知識が必要です。ユーザーサポートセンターなどでは、24時間体制で機器の故障に備えます。